精霊流し
今日は、今年3月に他界した父の精霊流しの日だ。
朝一番で淡路島まで帰る。
父が他界してから今日までアッという間だった。
今でも自宅に帰れば父が迎えてくれそうな気がする。
大腸ガンが胃や肝臓に転移し、分かったときには既に手遅れの状態だった。
本人はそれでも、あと3年は生きるつもりで入院したのだが、1ヶ月余りの間に
精根尽き果てるように息を引き取った。
葬儀には親戚や友人が大勢参列してくれて、如何に父が生きてきたのか
改めて思い知らされた。
もし自分が死んだら、父と同じぐらいの参列者が集まるかどうか、自信がない。
人の悪口を言わず、愚痴をこぼさず、困った人を放っておけない父だったから
皆さんに惜しまれながら、あの世に旅立った。
今の私が釣り好きなのは、漁師だった父の影響だ。
家にはいつも釣り道具があり、船もあり、夏休みに子供たちを連れて帰ると船で
沖まで釣りに連れて行ってくれた。
私が父のためにできた唯一の親孝行が、孫の顔を父に見せてやれたことだ。
今日はもう一度父の生き方について、考えてみよう。
父の真似はできないが、自分なりの生き方で父に追いついてみたい。
一生かかっても無理かもしれないが、諦めるつもりもない。
「他人様に迷惑をかけるな」が口癖だった父。
自分の生活を省みると、他人様に迷惑をかけてばかりだ。
そろそろ、他人様から頼りにされるような男にならなければ。
今日も暑い一日になりそうだ。
実家の位牌に親孝行できたか問うてみたい。
きっとまだまだ子供だと言って笑われるだろう(笑)
関連記事